プロフィール

アスリート俳優


藤田 信宏 (ふじた のぶひろ)
太極拳
宮城県武術太極拳連盟所属
エン太極拳学舎代表
1976年1月22日生まれ
宮城県出身



幼い頃から俳優の世界、特にアクション映画に強い興味を持ち、その影響で7歳のときから太極拳を始める。19歳でJOCジュニアオリンピックカップで日本1位になったことを契機に、20歳で芸能の世界に入り、活動を始める。24歳のときに美輪明宏氏と舞台で共演したことをきっかけに舞台の魅力に魅せられ、いずれは自分の劇団を立ち上げることを一つの目標にして10年間俳優として邁進。今では年間200ステージ(1015作品)を超えるようになる。舞台俳優として経験を積んだ今、長年の目標であった劇団旗揚げを決意し、演激集団INDIGO PLANTSを始動させる。

 

藤田信宏 公式ブログ

INDIGO PLANTS HP

バックナンバー
 
  Vol.023
    【ボディビルダー】

  Vol.024
【WAC Academy 講師】
Vol.025
   【B-upプロデューサー】
   Vol.026
    【パピーズアスリート】

  Vol.027
【太極拳】



「太極拳をずっと続けることが、私の使命だと思っています!!」

 

spacer
Q1:スポーツ歴を教えていただけますか?  
藤田さん:幼稚園に通っている時からアクションが好きで、幼稚園の時に兄につられてジャッキーチェンの映画を見て、衝撃をうけたことを今でも覚えています。その時からアクション映画を良く見るようになり、その影響で7歳の時から太極拳をはじました。太極拳は、それから今まで27年間続けています。あとは、小学生から高校生まで野球をやっていました。野球は好きでしたし、自分に合っていたと思います。私の体力や精神力は野球から培ったものですし、団体競技の素晴らしさも野球から学びました。野球を通じて、人と一緒に何かをすることの楽しさを知ることができたと思います。
 
Q2:太極拳をはじめたきっかけは?
藤田さん7歳の時に、家からすぐの公園で太極拳の練習をしていた斎藤登美子師匠に出会い、その場で弟子入りを志願しました。師匠もびっくりしたことと思います。相手は小学生ですから。その時は「太極拳は非常に難しいものですから、ご両親に相談なさい。」と言われました。その足で両親に相談しましたが、最初はもちろん反対。「子供にできるわけがない」と。しかし、それから1ヶ月私は毎日「太極拳をやりたい」と言い続け、とうとう折れた両親は師匠のところに一緒に弟子入りのお願いに行ってくれることになったんです。師匠は「太極拳は難しいものですから、まず最初は私の自主練習に遊びに来る気持ちで来たら良い」と言ってくれました。それが長い長い太極拳人生の始まりです。師匠もまさか私がずっと来るとは思っていなかったようですが、1年間師匠師匠の自主練習に通い続けました。それならと認められ、太極拳をやらせていただくことになり、7歳のときに気仙沼太極拳協会に入会しました。今でこそ幼い子供の太極拳人口は増えましたが、当時は非常に珍しく、40代・50代の方々の中に小学生の私がいました。

Q3:太極拳の練習をはじめた当初の感想は?
藤田さん:通常、太極拳では起勢(チーシー)という基本姿勢から習います。簡単な動作ですが、呼吸を通じて体の内部をいかに使うかという太極拳で一番大事な動作です。私は太極拳をはじめてから1年間は、この動作だけをやり続けました。通常はこんなことはありませんが、これができなければ次にはいけないということで、師匠は私の忍耐力を試したのだと思います。

Q4:太極拳とは?
藤田さん:もともとは400年ほど前の中国で始まったものです。それぞれの村々が武術を用いて村を守っていて、その中で発展していったものが陳式太極拳でした。その後いろいろな流派が発生して今に至ります。太極拳は本当に難しいもので、基本動作を1年間やれば身に付くというものではありません。太極拳では、無駄な力を緩めて内部の力を発揮することが大切ですが、私自身がそれを理解するまでに10年ほどかかりました。でも私は今まで太極拳をやめようと思ったことはありません。それは、10年後や20年後の未来を、太極拳を始めた当初からイメージ出来ていたからだと思います。
 
Q5:太極拳の大会ルールは?
藤田さん:器械体操に似ています。10点満点で、演武に計測点をつけます。3分~4分の演武に、技が50~60個入っています。内部の気の力がいかに見えるか、形の美しさ、精神性などのあらゆるものを加味した10点満点です。太極拳のすごいところは、下が8歳から上が80歳まで、同じ大会で競い合います。大会では、最年少出場者と最年長出場者が表彰されます。この時は、人生そのものが映し出されたように感じます。

Q6:中学時代の太極拳の思い出は?
藤田さん:何と言っても、中学2年生の13歳の時に、史上最年少で公認普及指導員という先生の資格を取得したことですね。これは太極拳教室で指導できる資格で、この段階で太極拳の理解がまた一歩深まりました。実際に、新しく入会した方々に指導するようになりましたし、この頃に師匠から太極拳の大会に出るように勧められました。そして、はじめて全国大会に出場したのは15歳の時でした。

Q7:ターニングポイントは?
藤田さん:16歳の時に今の師匠の三代先生に出会いましたが、この経験が私にとっての大きなターニングポイントになりました。三代先生と出会った合宿で、体内部の気の使い方など太極拳上達に必要な要素を学ぶことができました。
 
Q8:太極拳の競技上達のために心掛けたことは?
藤田さん:常に心を穏やかにすること。それと、自分の視界を常に10年後や20年後の未来に向けることです。太極拳の根本には、陰陽の考え方があって、大極図というもので表されます。要は「相反する別々のものが一つになることで物事が成り立っている」というものです。例えば、光があれば闇がある、右があれば左がある、男がいれば女がいる、生があれば死がある、右手を使おうとするなら左手が重要ですし、肉体を使おうとするなら精神を高めなければならない。精神を高めるためには肉体の鍛錬は必要不可欠。力を出したいなら力を溜めなければならない(蓄と発)。全てが相反するもので成立します。現在は過去になり、現在は未来に繋がっている。目の前にあることだけにとらわれてはいけないという意味で、自分の過去と未来を照らし合わせて現在をとらえ、目の前にあることを一生懸命にやれば、きっと明るい未来に繋がると思います。太極拳とは、自分の精神性を養う競技と言えます。私は13歳から指導を行っておりますが、その太極拳の精神性は常に指導するように心掛けています。
 
Q9:19歳でジュニアオリンピックカップ日本1位になった時の感想は?
藤田さん:ジュニアオリンピックカップに初めて出場したのは17歳でした。この時は3位。18歳で2位。19歳でとうとう1位。嬉しいというよりも、ほっとしたというのが正直な気持ちでした。家族を始め、周りの皆さんが応援してくれてましたし、私の中でも日本1位になることは義務でもありましたから。「やっとスタートラインに立ったか。」という気持ちもありました。それからは20歳を超えジュニアの部に出場することはありませんが、一般の部で陳式太極拳に出場しています。昨年2009年は3位でした。

Q10:普段のトレーニング内容は?
藤田さん:呼吸法・手法・歩法・基本動作を行います。大会が近い時は、大会用種目の練習をします。自主練習の時間や指導の時間以外にも、電車の中や歩いている時など、常に太極拳を意識していますので、いつでもどこでもトレーニングできます。
Q11:食事管理で気をつけていることは?
藤田さん:キャベツ、水菜、アボガド、トマトなどをサラダにしてよく食べますし、オレンジジュースと青汁は毎朝必ず飲みますね。あと、寝る前にも必ず水を500mlくらい飲みますが、そうすると血液の循環が良くなって、朝起きた時の体調が良いです。
 
Q12:太極拳を続ける原動力は?
藤田さん:太極拳教室(エン太極拳学舎)を27歳のときに始めましたが、これは小さい時からの夢でした。小学生の当時、周りは皆大人ばかり。学校に行っても太極拳を知っている人はいない。からかわれたり不思議がられることも沢山あり、孤独感は常に抱えていました。だからこそ、もっと太極拳を普及させ、太極拳が好きな人を集められる、そんな教室を開きたいと思っていました。エン太極拳学舎を開いたのは太極拳を始めてちょうど20年後。想い続け精進を続ければ夢は叶うものですね。この教室の生徒たちがいる。それが一番の原動力です。あとは太極拳が好きだという気持ちです。


Q13:太極拳の魅力は?
藤田さん:難しい質問ですが、「生きていく上での心の在り方の根本を学べること。」だと思います。

Q14:今の目標は?
藤田さん:エン太極拳学舎のメンバーが全国大会に出場し、共に競い合えるような成長をしてくれることですね。もちろん私自身が日本1位になることは命題です。そして太極拳をずっと続けることは自分の使命だと思っています。
 
Q15:若者へのメッセージ
藤田さん:優しさを大切にしてほしいですね。優しくなるためには常に心を穏やかにする必要があります。自分自身を認めてあげることで、心は非常に穏やかになります。「自分はこれだけ努力してきた」「沢山のものを積み重ねてきた」そういう自分を認めてあげることです。自分に不安があると、人の言葉や態度に恐怖や反発が生まれます。しかしそれは相手の恐怖と反発も生み出してしまう。素直な気持と穏やかな心で相手の言葉や人間をとらえることを大切にしてください。また、今目の前にある選択の一つ一つが未来に繋がる重要なポイントですし、一生懸命やることはもちろん大切ですなのですが、今という「瞬間」の結果だけにとらわれると物事の本質が見えなくなることもあります。ずっと先の未来のために今があると意識することで、どんなことがあっても「勉強」という気持ちで許容できるようになると思います。
 
 
 
藤田さん、インタビューありがとうございました。

 

【取材後の一言】

Q:俳優については?
藤田さん:大学入学の時に東京に出てきて、大学に行きながら太極拳をやり、アクション俳優になるために俳優養成学校に通いました。アクションと太極拳とは全く違うものととらえてしまった自分の考えから脱却し、太極拳をアクションだけでなくお芝居にも活かせるようになるまでに、10年近くはかかりました。24歳の時に、美輪明宏さんの舞台オーディションに合格して、舞台の素晴らしさを知り、プロの在り方を学ぶことができました。これは大きな転機だと思います。次の転機は、映画「ラストサムライ」に出演した時。その時に日本人のよいところを学び、日本人に生まれて良かったなと感じましたし、その思いを芝居に活かしたいと思いました。そして昨年、33歳の時に演激集団「INDIGO PLANTS」を旗揚げしました。ずっと、劇団をたちあげることが夢でしたので、素直に嬉しいですね。多くの皆様に、是非お芝居を見ていただき、何かを感じ取ってほしいと思います!!



 【▲ページトップへ

サインプレゼント

spacer


アスリート俳優“藤田信宏”さんから、Chap視聴者へプレゼント。


藤田信宏
直筆サイン色紙・掲載写真の
計2点を1名様に特別プレゼント
★申し込みは終了いたしました。皆様、たくさんのご応募ありがとうございました!!

                                                                    【▲インタビューページトップへ