Q1:スポーツ歴を教えていただけますか?
藤田さん:幼稚園に通っている時からアクションが好きで、幼稚園の時に兄につられてジャッキーチェンの映画を見て、衝撃をうけたことを今でも覚えています。その時からアクション映画を良く見るようになり、その影響で7歳の時から太極拳をはじました。太極拳は、それから今まで27年間続けています。あとは、小学生から高校生まで野球をやっていました。野球は好きでしたし、自分に合っていたと思います。私の体力や精神力は野球から培ったものですし、団体競技の素晴らしさも野球から学びました。野球を通じて、人と一緒に何かをすることの楽しさを知ることができたと思います。
Q2:太極拳をはじめたきっかけは?
藤田さん:7歳の時に、家からすぐの公園で太極拳の練習をしていた斎藤登美子師匠に出会い、その場で弟子入りを志願しました。師匠もびっくりしたことと思います。相手は小学生ですから。その時は「太極拳は非常に難しいものですから、ご両親に相談なさい。」と言われました。その足で両親に相談しましたが、最初はもちろん反対。「子供にできるわけがない」と。しかし、それから1ヶ月私は毎日「太極拳をやりたい」と言い続け、とうとう折れた両親は師匠のところに一緒に弟子入りのお願いに行ってくれることになったんです。師匠は「太極拳は難しいものですから、まず最初は私の自主練習に遊びに来る気持ちで来たら良い」と言ってくれました。それが長い長い太極拳人生の始まりです。師匠もまさか私がずっと来るとは思っていなかったようですが、1年間師匠師匠の自主練習に通い続けました。それならと認められ、太極拳をやらせていただくことになり、7歳のときに気仙沼太極拳協会に入会しました。今でこそ幼い子供の太極拳人口は増えましたが、当時は非常に珍しく、40代・50代の方々の中に小学生の私がいました。
Q3:太極拳の練習をはじめた当初の感想は?
藤田さん:通常、太極拳では起勢(チーシー)という基本姿勢から習います。簡単な動作ですが、呼吸を通じて体の内部をいかに使うかという太極拳で一番大事な動作です。私は太極拳をはじめてから1年間は、この動作だけをやり続けました。通常はこんなことはありませんが、これができなければ次にはいけないということで、師匠は私の忍耐力を試したのだと思います。
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Q4:太極拳とは?
藤田さん:もともとは400年ほど前の中国で始まったものです。それぞれの村々が武術を用いて村を守っていて、その中で発展していったものが陳式太極拳でした。その後いろいろな流派が発生して今に至ります。太極拳は本当に難しいもので、基本動作を1年間やれば身に付くというものではありません。太極拳では、無駄な力を緩めて内部の力を発揮することが大切ですが、私自身がそれを理解するまでに10年ほどかかりました。でも私は今まで太極拳をやめようと思ったことはありません。それは、10年後や20年後の未来を、太極拳を始めた当初からイメージ出来ていたからだと思います。
Q5:太極拳の大会ルールは?
藤田さん:器械体操に似ています。10点満点で、演武に計測点をつけます。3分~4分の演武に、技が50~60個入っています。内部の気の力がいかに見えるか、形の美しさ、精神性などのあらゆるものを加味した10点満点です。太極拳のすごいところは、下が8歳から上が80歳まで、同じ大会で競い合います。大会では、最年少出場者と最年長出場者が表彰されます。この時は、人生そのものが映し出されたように感じます。