「WPMF世界ライト級チャンピオンの原点に迫る!!

トップアスリートインタビュー
Q1:スポーツ歴を教えていただけますか?
増田選手:小学生の時は本格的にはスポーツをやっていませんでした。中学時代は、先生に誘われて陸上部に入り、1500mなどの長距離が専門でした。高校時代は空手部でした。その後、キックボクシングをはじめ、プロとして今まで13年間続けています。
 
Q2:高校時代に空手をはじめたきっかけは?
増田選手:高校に入ってすぐに、ある先生にいきなり呼ばれて、「君は良い目をしているね。格闘技に興味はないか?」と言われびっくりしました。しかし、自分の父親が柔道をやっていたこともあり、武道には昔から憧れがありました。そして、その先生に空手の見学に誘われ、スパーリングをしているのを見て、鳥肌が立ったことを覚えています。その時に「空手をやろう」と思いましたね。そこでは、フルコンタクトの空手をやっていて、練習をはじめた当初は、「こんな楽しいものがあったのか」と感じ、やっと自分が夢中になれるものを見つけたことに喜びを感じました。
 


Q3:キックボクシングをはじめたきっかけは?
増田選手:高校卒業後も空手を続けて、新空手の大
会に出始めました。新空手は、当時キックボクシングの登竜門になっていて、新空手の大会で優勝した選手が、キックボクシングでプロになっていました。自分には新空手の大会でライバル的な存在がいて、大会で3連敗した相手がいます。その相手が、キックボクシングでプロデビューし、チャンピオンになった姿を見て、「自分でもできるはずだ」と思い、キックボクシングをはじめました。
増田博正

Q4:キックボクシングの練習をはじめて行った時の感想は?
増田選手:空手とキックボクシングは、距離とリズムが違いましたので、慣れるまで時間がかかりましたね。最初は、顔面パンチに慣れていなかったので正直怖かったです。なかなかキックボクシングの距離感がつかめずに、苦労しました。
 
Q5:プロデビュー戦の感想は?
増田選手:96年にJ-NETWORKでプロデビューしました。この時の対戦相手がアマチュア時代に戦ったことがあった人だったのですが、リングに上がった瞬間に緊張してしまい、パンチを振り回してしまいました。今振り返ると恥ずかしい試合でしたが(笑)、なんとか判定勝ちしました。

増田博正
Q6:プロとして成長を実感した試合は?
増田選手:プロ8戦目ですね。この試合では、パンチで1ラウンドKO勝ちして自信がつきました。その次ぎの試合から、全日本キックボクシング連盟の試合に出始めて、憧れの人と対戦し勝つことが出来ました。そして、99年にあったプロ10戦目の日本タイトルマッチにハイキックでKO勝ちして、チャンピオンになりました。
 Q7:初めてチャンピオンになった時の想いは?
増田選手:やはりチャンピオンとしての自覚はありましたね。あとは、自分に対する周りの見る目が変わりましたし、友達も増えました。プロになった当初は、3年以内にチャンピオンになろうと思っていたので、目標は達成できました。
 
Q8:チャンピオンになってから戦うスタイルの変化はありましたか?
増田選手:そうですね。チャンピオンになってからは、タイ人のムエタイ選手との対戦が多くなり、戦い方も変わりました。それ以前は、パンチ中心で倒すタイプだったのですが、ムエタイ選手とやるようになってからは、ローキックが主体のスタイルに変えていきました。自分は素直にトレーナーの言うことを聞くタイプなので、すんなりスタイルを変更できたと思います。
増田博正
 
Q9:ターニングポイントは?
増田選手:2003年に現在所属しているスクランブル渋谷に来た時がターニングポイントですね。昔の試合では、前半からどんどん前に出ていくアグレッシブなスタイルでしたが、スクランブル渋谷の内田会長と出会ってから、考え方が変わりました。内田会長から学んだことは「1R3分は長いから、KOを狙う前にいろいろとやることがある」ということでした。例えば、相手にどこを意識させるのかとか、相手の狙いをさぐるための攻撃をしたりして、その相手のリアクションによって自分が次に何をすればよいか試合中に考えることが出来るようになりました。それまでは1R3分は短いと思っていたので、衝撃的な発想の転換でした。それからは、試合中に自分で時間やタメを作れるようになり、周りがよく見えるようになりました。

増田博正
Q10:普段のトレーニング内容は?
増田選手:練習は週に6回です。内容はロードワーク、シャドー、スパーリング、ミット、サンドバック、筋トレなどですね。ロードワークは朝6~8キロくらい走ります。練習で心掛けていることは、集中して試合に近い感覚で練習に取り組むことですね。あとは、メリハリをしっかりつけて、気持ちの切り替えを大事にしています。
Q11:食事管理で気を付けていることは?
増田選手:奥さんが食事の管理をしてくれていますので、いつも感謝しています。メニューは魚・肉・野菜などをバランスよく食べます。サプリメントやプロテインも摂取します。試合前の減量は7キロくらいですね。プロデビュー当時はバンダム級でしたが、戦いたい選手に合わせてフェザー級、ライト級と階級を上げました。
 
Q12:キックボクシングを続ける原動力は?
増田選手:まだまだ自分で納得できない部分もありますので、もっと技術を向上したいという気持ちと、自分自身が成長したい、という気持ちが原動力になっています。キックボクシングは、蹴りがキレイなところが魅力ですので、多くの人たちに見ていただきたいですね。


Q13:今の目標は?

増田選手:世界のベルトを集めることです!!最近では、2008年にラジャダムナンのチャンピオンと対戦して判定勝ちしましたし、2009年3月にはWPMF世界ライト級チャンピオンになりましたので、もっと上をめざしたいですね。あとはイチロー選手のように、試合中に自分の心理状態を解説できるくらいになりたいです。スポーツやキックボクシングに限らずなんでもそうだと思いますが、余裕が無いとうまくいかないですよね。余裕があれば周りも見えますし、相手の動きも良く見えます。切羽詰まっていたら、結局良い形にはならないと思います。心は熱く、頭は冷静な状態が理想ですね。
増田博正
 
Q14:若者へのメッセージ
増田選手:誰しも勝利者になる可能性を持っていますので、あきらめずに自分を信じていただきたいと思います。そして、自分の使命を見つけてほしいと思います。
 
 
 
増田選手、インタビューありがとうございました。


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  プロフィール


増田博正 (ますだ ひろまさ)

1973年1月5日生まれ

高校時代に空手をはじめ、新空手の大会で活躍しキックボクシングジムに入門。わずか3年で日本王者となる。その後も数々の名勝負を繰り広げ、2009年3月には、WPMF世界ライト級チャンピオンとなる。今後も新たな世界チャンピオンを目指す。スクランブル渋谷所属。東京都出身
 
 
【主な実績】
WPMF世界ライト級チャンピオン
WBCムエタイ日本ランキングライト級2位
元全日本キックフェザー級王者
元J-NETWORKフェザー級王者 
元全日本キックライト級王者


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