上野敬裕

プロフィール

湘南から世界へ


上野敬裕 (うえの たかひろ)
1972年12月13日生まれ
湘南トラッククラブ・インターナショナル代表理事兼監督
千葉県出身
 

陸上長距離選手時代の経験を活かし、さまざまな実業団チームで監督として活躍する。多くの日本代表選手を輩出し、現在は湘南トラッククラブ・インターナショナルを設立し、世界の舞台に挑戦する。


 

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上野敬裕ブログ


 


 


バックナンバー
 
     Vol.019
【宮塚スポーツ研究所所長】
   Vol.020
   【TMONY 代表】
  Vol.021
    【キャリアスポーツ代表】

  Vol.022
    【湘南トラッククラブ・インターナショナル監督】
  Vol.023
    【ボディビルダー】

上野敬裕

 

「世界で戦える選手を育成して、世界の舞台へ」


Q1:スポーツ歴を教えていただけますか?
上野さん:小学校5年生で小学校の陸上クラブに入りました。もともと走るのが得意だったので、陸上をやろうと思ったことがきっかけです。僕は他のスポーツは本格的にやった経験はありません。大学までずっと陸上選手をやって、その後はコーチ・監督として陸上選手を指導しています。

Q2:陸上競技をはじめた当時の思い出は?
上野さん:小学校時代は週に5回くらい練習していました。長距離を走ることが好きだったので、とにかく走っていましたね。若い頃は、練習をすればするほど結果が出るので、それが楽しかったことを覚えています。中学時代も迷わず陸上部に入って、長距離をやっていました。その当時は実業団チームが好きだったので、「将来的は実業団の強豪チームに所属して、駅伝やマラソンをやりたいな」と思っていました。中学時代には3000m走に出場し、千葉県大会で4位になりました。この時は、全国大会に出場できずに悔しかったのですが、その経験により高校時代に頑張れたと思います。

 

上野敬裕


Q3:高校時代に陸上競技で学んだことは?
上野さん:高校は市立船橋高校の陸上部に推薦で入りました。入学当初は、実力のある先輩達がいて、なかなか試合に出れなかったのですが、だんだんと力をつけて3年生では主将を務めさせていただきました。しかし、3年生の時にケガをしてしまいました。最後の全国高校駅伝には間に合ったのですが、結果は47都道府県中の8位でした。もっと上にいける実力があるチームだったと思います。高校時代には、小出監督に指導していただき、その後の指導に活かせるような練習が出来たと思います。小出監督は練習量は多いのですが、絶対に選手を怒ったりはしません。選手の気持ちを盛り上げるのがうまくて、とても良い指導者だなと思いました。
 
Q4:大学時代の練習内容は?
上野さん:大学は関東学院大学に入学し、陸上部に入りました。大学時代は1日に30キロ~40キロを走りこんだり、インターバル走をやっていました。食事に関しては、貧血ぎみだったので、鉄分が多いレバーやあさりなどの食品を積極的に取っていました。大学1年生・2年生の時は、チーム内でもトップの成績だったのですが、3年生の時にまたケガをしてしまいました。そのケガの影響で1年半くらい走ることができず、箱根駅伝も走ることが出来ませんでした。

 

上野敬裕

Q5:陸上競技の指導者になろうと思ったきっかけは?
上野さん:大学3年生の時にケガをして、その間に競技を続けるかいろいろと悩みました。そして、「陸上競技で世界の舞台で戦いたい」という夢を持っていたので、次は「自分が指導者になって、世界で戦える選手を輩出したい」と思うようになり、指導者になることを選択しました。指導が最初からうまくいくとは思っていませんでしたので、マネージャーやアシスタントコーチとして、関東学院大学で中田盛之監督の下3年間コーチ業を学ばせていただきました。

Q6:指導者として心掛けていることは?
上野さん:コーチ時代からずっと女性選手を指導しているのですが、指導者として、選手のメンタルケアをすることが大切です。選手に対して、「いかに指導者側の本気度を伝えるか」という部分に、いつも気を配っています。どんなに選手時代に実績があったり、良い理論を持っている指導者であっても、選手に気持ちが伝わらなければ選手はついてこないと思います。特に僕が目指しているのは、自分で考えられるような自立した選手です。そういう選手でないと世界では戦えないと思います。ただ、気持ちが入った時の女子選手の集中力は本当にすごいですね。
 
Q7:さまざまな実業団チームの監督をして感じたことは?
上野さん:最初の実業団は97年からリクルートランニングクラブで、コーチをやらせていただきました。この当時は、海外合宿をしたり、海外での試合も経験出来ました。若い時代に、世界の舞台を経験出来て、いろいろなことを吸収できたと思います。リクルート時代は、指導していた選手がアジア大会で銅メダルを獲りました。次に2000年からはスターツの陸上部の監督に就任しました。この時は、選手がいない状態ではじまりましたが、それでも時間をかけて選手を育成し、結果として世界陸上に出場するような選手を輩出しました。2007年にはノーリツの陸上部監督も務めさせていただきました。このように実業団のいくつかのチームの監督をやらせていただき、良い経験ができて感謝しています。

Q8:湘南トラッククラブ・インターナショナル設立のきっかけは?
上野さん:一企業の意向や景気に左右される事のない地域に根ざしたクラブから世界で戦える選手を輩出するために、自立したクラブを持ちたいと思ったことが設立のきっかけです。現在は、スポンサー集めやクラブの自主事業もやらなくてはならないので、週に3回ほど指導の現場に立っています。
上野敬裕

Q9:現在の活動を続ける原動力は?
上野さん:「世界で戦える選手を育成する」という想いが活動の原動力です。特に知名度が低いトラック競技で、世界でメダルを取れる選手を育成したいですね。アフリカの選手が強いと言われますが、同じ人間ですので勝てる可能性があるはずです。やはり、信念と方法の問題だと思います。あとは、厳しい環境に身を置いて、指導者も選手も意識を変えて自分を高めていかないといけません。

 

上野敬裕

Q10:最近の陸上界の現状は?
上野さん:今では、これだけ多くの実業団陸上部が廃部になってきて、本当に大きな問題だと思います。陸上界の将来を考えると僕のクラブのようなモデルケースを成功させないといけないと思います。陸上界では、種目によっては、学生のトップ選手でも競技を続けられないケースが実際にあります。これからは、いかにそういう選手に活動の機会を与えるかと、実業団のような企業スポーツが主流の陸上界で、クラブチームをどうやって運営していくかが課題です。
 
Q11:陸上競技の魅力は?
上野さん:選手側の魅力としては、陸上はいろいろなスポーツの基本です。走らないスポーツは無いですし、走ることは単純なことなので、陸上はスポーツの王道なところが魅力ですね。あと、陸上は一発勝負なところがあって、そういう選考会ではプレッシャーもかかります。実際にあったエピソードですが、指導していた選手が世界陸上に選出された時は、標準記録をぎりぎり1秒上回りました。そういう部分は、実力というよりは選手が持っている運命という部分もあると思いますね。しかし結局は、頑張ってきたことが報われたのだと思います。見る側の魅力としては、陸上競技は誰が見ても勝ち負けがわかりやすいことですね。
 
Q12:今の目標は?
上野さん:とにかく今は、1日も早く日本代表選手を輩出することですね。そして、もう一度世界の舞台に立って、今度は勝負してトラック種目でメダルを狙いたいと思います。
 
Q13:若者へのメッセージ
上野さん:一つのことに打ち込んでほしいと思います。一生懸命やっていれば、必ず見てくれる方が現れます。「想えば叶う」という言葉が好きなのですが、自分の想いを信じて、どんなことでも良いので、情熱を持ってあきらめないことが大事だと思います。

 

上野さん、インタビューありがとうございました。

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○編集後記
取材を通して、上野様の選手にかける熱い想いが伝わってきました。選手の個性を尊重し、世界で戦える選手を育成する姿は素晴らしいと思いました。これからも、湘南から世界への挑戦を続けていただきたいです。

【取材・編集/服部(株式会社 Keep up)】             2009年4月

 
 


インフォメーション

【お問い合わせ】
NPO法人 湘南トラッククラブ・インターナショナル(STCI)
代表理事:上野敬裕
E-mail:info@stci.jp
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