大江芳弘
プロフィール

一所懸命な

混合バレーボール創設者


大江 芳弘 (おおえ よしひろ)
1979年11月9日生まれ
混合バレーボール協会理事長
バレーボール競技歴16年
東京都出身
 

バレーボールに魅了され、現役生活や指導者の経験を活かして、バレーボール大会を主催する
NPO法人マグナムカップを創設。後にNPO法人日本混合バレーボール協会を設立し、現在は混合バレーボール協会の理事長として、競技の普及に取り組む。

バックナンバー
 
Vol.014
【ヨガインストラクター】
    Vol.015
   【混合バレーボール協会理事長】
  Vol.016
    【武道魂インストラクター】

Vol.017
    【フットボールミューダリングパフォーマー】

Vol.018
    【バンゲリングベイ代表】

  

大江芳弘

 

「混合バレーボールのオリンピック化を目指します!!」


Q1:スポーツ歴を教えていただけますか?
大江さん:『初めてスポーツに打ち込んだのは野球で、小学校4年生から卒業するまで続けました。バレーボールをはじめたのは小学校6年生のときに部活で何をやろうかと迷っていた私に、担任の先生の勧めもあり入部を決めたのがきっかけです。それから今日までずっとバレーボールに携わっています。』

Q2:バレーボールの練習をはじめた当初の感想は?
大江さん:『小学生の私にとっては、オーバーパス、アンダーパス、スパイクサーブ、ブロックのすべて難しかったです。しかし知れば知るほど奥が深く、習得するのが楽しかったです。私自身感じたことですがバレーボールの特徴は、素人は経験者には勝てないことです。例えば、他のスポーツなら身体能力が高ければ、素人でも経験者に勝ってしまうこともありますが、バレーボールはそうではありません。初心者と経験者の差が出るところが、バレーボールの面白いところかもしれませんね。また、バレーボールは日本人の気質にあっていると思います。それは競技に打ち込まないと上達しないからです。』

 



大江芳弘


Q3:現役時代のエピソードは?
大江さん:『中学に入学してからもバレーボール部に入り、都大会に出場しました。この当時は、わりと厳しい部活でしたので精神的に成長できました。中学卒業後は本格的にバレーボールに取り組みたかったのでバレーボールで有名な都立の高校に入学しました。ここでは自由にバレーボールができましたし、関東大会に出場するなど良い成績を残す事が出来ました。ポジションはセンターでブロック・レシーブ・スパイクが主な役割です。真面目に打ち込んだ現役生活は、高校を卒業するまでです。今こうして振り返りますと現役時代は指導者に恵まれました。一番思い出に残っているのは、高校時代に都立高校だけで開かれた大会で優勝したことと、私自身がその大会でMVPと最優秀アタッカー賞を受賞したことです。本当に嬉しく、後にバレーボールの大会を主催するようになったのも、この経験が原点になっていると思います。』
 
Q4:現役生活で一番学んだ事は? 
大江さん:『毎日気持ちを高く持つことです。試合で点を決められるように自分に自信を持つ事、そして練習で自分に負けない事です。またバレーボールは点数制のスポーツなので、あきらめなければいくらでも逆転することができます。ですから、バレーボールには「気持ち」が大事だと思っています。そして、どんな団体スポーツでも同じですが、自分ひとりだけでは相手には勝てないので、周囲への思いやりの気持ちをもつことが大切です。』
 
Q5:高校卒業後の活動は?
大江さん:『高校を卒業してから半年間お金を貯めて、アメリカに留学しました。その際に、全米の西半分を一人でいろいろと考えながら見てまわりました。そこでは私の心を動かす良い出会いがあり、「まだまだ日本で学ぶ事がある」ということに気が付き、日本に帰国後勉強をして大学に入りました。大学に入学してからは、自分の出身高校でバレーボール部のコーチを務めました。』

Q6:コーチとしてどんな指導をされていましたか?
大江さん:『高校の生徒達に精神論も含めて一生懸命バレーボールを教えました。生徒もそれについてきてくれて、結果として東京都大会で3位になりました。当時はどこのチームよりも練習しましたし、自分がいた時よりも強いチームに成りました。コーチとして一番心掛けていた事は時間の使い方です。1日2時間しか体育館を使えなかったので、その短時間でレギュラーだけでなく、全ての選手やマネージャーがいかに動くかがポイントでした。私はスポーツは数の理論だと思っています。勉強や語学なども、どれだけ数をこなしたかが重要ですが、バレーボールもどれだけボールをさわったかが重要だと思います。ですので、私がコーチの時はとにかく数をこなしました。私は今までに選手側指導者側も経験してきましたが、やはり指導をするのが一番好きです。』
 
Q7:バレーボール大会をはじめたきっかけは?
大江さん:『高校でコーチを3年間務めた後、2002年に第一回のバレーボール男子大会を開催しました。きっかけは、高校生・大学生・社会人チームの中で一番を決める大会を行いたいと思ったからです。この大会にたくさんの競技者が集まり、運営も大きな問題もなくスムーズに行えたので、本格的にバレーボール大会(名称:マグナムカップ)を主催していこうと考え、NPO法人「マグナムカップ」を設立しました。当時は良い仲間に恵まれて協力者が集まりました。』
 
Q8:混合バレーボールをはじめたきっかけは?
大江さん:『混合バレーボールはもともとマグナムカップの中で運営していました。認知度も上がり競技者も増え、徐々に大会の規模が大きくなるにつれて、マグナムカップだけのスタッフだと年間を通して手が回らなくなってしまうことと、マグナムカップの中で混合バレーボールを運営していても、社会的な理解が得られないと思いました。そこで、2006年にNPO法人「日本混合バレーボール協会」を設立しました。現在は、「マグナムカップ」と「混合バレーボール協会」は別々の人間で運営しています。マグナムカップは男子大会と女子大会のうち同姓同士でチームを組み、混合バレーボールは男女でチームを組んで試合を行います。』

Q9:混合バレーボールとは?
大江さん:『男性と女性がコート上、同数(3人ずつ)で行うことはとても楽しいことです。ネットを挟んで行う競技なので親子、夫婦でも参加が可能です。生涯スポーツとして楽しく競技することができます。コート上6人での連携プレイが要求されますので兄弟+親子での参加、職場チーム、ご近所さんチームで試合に臨むことで絆を高めることもできます。男女各3人ずつであればメンバー集めにもそれほど苦労しません。幸い現在の日本では学校教育の中でバレーボールは取り組まれているので、部活動で経験のない方、大学・社会人からの参加も容易にできます。誰もが気軽に参加できるスポーツになりつつあります。1つのボールを6人で追いかけてつなぎあうことは、心の交流にもなります。世界的にも種族、国境を越えて楽しめるスポーツにしていきたいと考えています。
また社交ダンスのような開放さ、爽快さを混合バレーボールは持っています。多くの方が気軽に楽しく取り組める点が混合バレーボールのポイントです。2008年には混合バレーボールの公式ルールブックも作成し、一つの競技として普及を目指しています。』
 
Q10:混合バレーボールの試合では、男女の力の差は出ますか?
大江さん:『身体能力的な問題から男女の力の差は出ます。やはり男子がスパイクを打てば、女子のスパイクの決定率よりも高くなります。男女の決定率の比率は、今後も検討していかなくてはいけないと思いますが、例えば仮に男子が決めると1点、女子が決めると2点というように差をつけてしまうと、1点の重みが変わってしまいます。そうなるとスポーツではなくなってしまいます。私は、スポーツならば1点に対して「男女」ではなく「競技者」という視点を持たないといけないと思います。現在のルールでは、男子も女子もプレー制限を設けていません。だからこそ、混合スポーツの意味があると考えています。』

Q11:混合バレーボールの試合形式は?
大江さん:『試合は全て、1セット・25点マッチにしています。通常のバレーボールは3セットマッチですが、1セットマッチにした理由は、参加者になるべく数多くのチームと試合をしてほしいという思いが込められています。大会の審判は、基本的にはチームで行ってもらいます。審判の存在価値を高める為に、将来的に審判も競技者と同じ扱いをするべきだと思っており、最優秀審判は優勝チームと同じような待遇をしたいと考えています。混合バレーボールの大会が、優勝チームを決める大会でもあり、最優秀審判を決める大会でもあるようにしたいです。混合バレーボールは、2009年2月下旬に川崎市とどろきアリーナで全国大会が開催されます。その全国大会の前に、約3~4ヶ月にわたって各地域の大会を行い、全国大会の出場チームを決めます。』


Q12:混合バレーボールへの想いは?
大江さん:『公式ルールブックにも明記していますが、「男女で行っている事を自覚し、異性への尊厳を忘れないこと。そして、競技者同士で仲間意識を持ち、楽しんでプレーする事」です。混合バレーボールに関わる方には、この心得をしっかり理解していただき、社会性のある人間になってもらいたいです。そして、バレーボールのイメージがアップして、バレーボールをしている事自体が「ステータス」になるようにしていきたいです。』
大江芳弘

Q13:マグナムカップや混合バレーボール協会を設立して、学んだ事は?
大江さん:『一言では語れないくらい、学んだ事はたくさんあります。NPOのあり方、スポーツ大会のあり方、人との接し方や話し方、チームや団体のまとめ方などいろいろなことを学びました。一番の楽しみは自分が発想している事を自分で体現できることです。混合バレーボールはまだまだ発展途中なので、今は夢に向かって突き進んでいきたいと思っています』。
 

 

大江芳弘

Q14:混合バレーボールの魅力は?
大江さん:『混合バレーボールの一番良いところは、男女が一緒に練習することの意義ができることです。混合バレーボールができる以前は、男女が一緒に試合に出るわけではないので、一緒に練習をすることにあまり意味がありませんでした。しかし、混合バレーボール大会ができてからは、男女が一緒に試合に望むので共に一つの目標に向かうことができるようになりました。これはとても社会性があり良いことだと思います。』
Q15:混合バレーボールに関わるモチベーションは?
大江さん:『やはり競技を作った責任感です。親が子供に対する責任感と同じだと思います。自分が自ら作り出したという「責任」が自分にはあると思いますので、可能な限り競技を発展させていきたいと思います。大会を運営していく上で大切なことは、選手やスタッフに対して平等に接して秩序を保つことです。また、自分の知らない世界に精通している様々な方との出会いが非常に楽しいです。』
 
Q16:今の目標は?
大江さん:『大きな目標は混合バレーボールのオリンピック化を目指す事です!!あとは、今後10年計画で独立採算制の混合バレーボールのプロリーグを作る事です。混合バレーボールの魅力を高めるために、アマチャア対象の優勝賞金1000万円という大会も作りたいと思っています。』
 
Q17:若者へのメッセージ
大江さん:『夢のある社会を作っていきましょう!!夢を持って話をすれば、相手に気持ちが伝わりますし、何よりも話していて楽しいです。それぞれが夢を持ち、夢の大切さを認識すること、未来の子供たちに夢多き社会をつくること、私はそれが我々若い世代の役目だと考えています。』

 

大江さん、インタビューありがとうございました。

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○編集後記
取材を通して、僕はとても勇気付けられました。夢に向かって努力する事の大切さを改めて実感出来ました。大江さんの言葉の一つ一つに重みがありますし、一つの競技を作るほどのバイタリティは、尊敬に値します。これからも夢の実現に向けて、チャレンジしていただきたいと思います。

【取材・編集/服部(株式会社 Keep up)】             2008年10月

 
 



 


インフォメーション
【大会情報】
2009.2.22】
第6回全国日本混合バレーボール選手権大会本戦 (開催場所:神奈川県川崎市 とどろきアリーナ)


【おまけ情報】

                                      【▲インタビューページトップへ