黒田アキヒロ


苦節9年からの初KO・タイトル奪取!!

トップアスリートインタビュー
Q1:スポーツ歴を教えていただけますか?
黒田さん:小学校1年の時に野球をはじめ、高校卒業まで続けました。その後、大学2年生の時にキックボクシングをはじめ、今でも9年間ずっと続けています。
 
Q2:野球をはじめたきっかけは?
黒田さん:幼い頃に良くキャッチボールをしてくれた父の影響で野球をはじめました。はじめた当初は、とにかく楽しかったですね。小学生時代は運動神経があまり良くなかったので、鉄棒の逆上がりが出来たのも小学校5年生ですし、運動会のリレー選手にもぜんぜんなれませんでした。でもそれが悔しくて、夜中に自主的に走りこみをやっていました。そのおかげで、中学生になってからは足が速くなり、リレー選手に選ばれました。
 
Q3:中学・高校の野球部時代の思い出は?
黒田さん:小学生の頃からプロ野球選手を目指していたので、中学校に入っても迷わず野球部に入りました。しかしこの当時は、大会で良い結果が出せず、将来の夢が一気に縮んだ感じがしました。上を目指すというよりも、とにかく野球を続ける事が目標になっていました。今思えば、体力などの身体能力はこの時期に上がったと思いますね。高校時代も甲子園を目指して野球部に入りましたが、周りはそんな雰囲気ではありませんでした。キャプテンになりましたが、チームも自分自身も思うような成績が出せずに悩みましたね。しかしながら、高校時代まで野球を続けた事で、団体競技の難しさを学びましたし、今キックボクシングをやっているのも、この時の経験が大きいと思います。

Q4:キックボクシングをはじめたきっかけは?
黒田さん:高校卒業後は、何かやりたい事を見つけようと思い、大学に入学しました。大学4年間は塾の講師をやっていたのですが、大学1年生の時に、生徒達のモチベーションを上げる為に、「やりたい事を見つけよう」とか、いろいろと偉そうなことを言っていたにも関わらず、自分は何もチャレンジしていないことに気付きました。そして、何かをはじめたいなと思うようになっていた大学2年生の時に、友人に大学のキックボクシング部に入ろうと誘われました。僕は、中学生のころから格闘技が好きだったので、その時「キックボクシングをやろう」と決意しました。
黒田アキヒロ

Q5:キックボクシングの練習を初めて行った時の感想は?
黒田さん:素直に面白いなと思いましたね。部活のメンバーはみんな格闘技好きで、キックボクシングを楽しんでいたと思います。それから練習を重ね、学生のアマチュアキックボクシング大会に出ることになりました。この最初の試合では、ローブローを打ってしまって減点されたのですが、最終的にはKO勝ちしました。しかし、反則した自分がふがいなくて、試合終了後は泣きましたね。学生時代はスーパーフェザー級で3戦しました。
 
Q6:プロになろうと思ったきっかけは?
黒田さん:大学時代に就職活動をやっていた時は、将来的にスポーツに関わる仕事をやりたいと思っていたのですが、それなら自分が若い時にプロスポーツをやって、プロの世界で一番になってからスポーツの仕事を始めた方が、実績も何も無いよりも説得力があるなと思いました。プロスポーツは若くて体が動かないと出来ない事ですし、キックボクシングが好きだったので、大学卒業後に「プロのキックボクサーになろう」と決心しました。そこで、当時J-NETWORKフェザー級のチャンピオンだった増田さんに憧れて、サバーイ町田ジムに入門しました。
 
Q7:キックボクシングジムに入門して感じた事は?
黒田さん:プロ選手と一緒に練習していたことで、意識の違いを感じました。やはり練習に対する姿勢や、リングに立つ上での気の持ち方ですね。自分の試合のためにチケットを買って、時間を空けて試合を見に来てくださる方々のためにも、全力を尽くさないわけにはいかないですからね。入門してからプロになるまで2年かかり、2003年10月にプロデビューしました。

黒田アキヒロ

Q8:キックボクシングのスタイルは?
黒田さん:デビュー時から前に出る戦い方ですね。マイナーチェンジはしていますが、基本的な闘い方は崩せないです。この自分のファイティングスタイルはタイに行って身につきました。タイには通算で5回くらい行っているのですが、最初は2004年3月の試合で初めて負けた後に1ヶ月間滞在しました。現地の選手は打たれても顔に出さないのは当たり前ですし、ミットやサンドバックでも気合の声は出しませんし、違いを実感しましたね。昔の自分は、試合前はとてもナーバスになっていたのですが、タイで学んでからは集中すべき時にしっかりと集中すれば良いと思うようになりました。

Q9:タイでの一番の思い出は?
黒田さん:2005年4月から3ヶ月間現地に滞在したことです。この時は7試合やりましたが、この経験が自分にとってすごい大きかったですね。現地では、グローブや靴など物が盗まれることもありますし、厳しい環境で練習して成長できたと思います。練習メニューは、朝10キロ走ってから昼寝をして、午後は5キロランニングしてからロープを飛んで、ミットは5分3R、残った時間はずっとサンドバックをやります。試合前は蹴りこみを多くして、最後に首相撲30分です。スパーリングは練習でケガをしないために、ぜんぜんやらないですね。今のトレーニングはこの時の練習を基本としています。

Q10:普段のトレーニング内容は?
黒田さん:朝に1時間ロードワークして、午後4時~7時までジムワークです。内容は、ミット・サンドバック・スパーリング、普段は若い選手と一緒に週6回練習しています。オフの日もジムでインストラクターをやっているので、毎日ジムにいますね。あとはこの練習に加えて、週2回ムエタイのジムに行って練習します。練習で心掛けている事は、蹴りこみや打ち込みなどのルーティンを決めて、それを毎回必ずやることです。例えば、どんな時でも、サンドバックは必ず3Rやってその後50本の蹴りこみなどは欠かしません。同じ事を毎日積み重ねる事が重要だと思います。それと、ジムに週1回フィジカルトレーナーが来ているので、ストレッチをしたり体の使い方を指導していただいてます。おかげさまで、2ヶ月に1回コンスタントに試合が出来ています。
 
Q11:食事管理で気を付けていることは?
黒田さん:炭水化物や油ものを少なくして、玄米中心の食事にしています。プロテインやアミノ酸、クレアチン、グルコサミンやビタミン類のサプリメントも摂取しています。減量は試合の3週間前からはじめて、7キロくらい落とします。自分の場合は、一気に体重を落とした方が調子が良いですね。
 
Q12:フォルティス渋谷ジムに移籍したきっかけは?
黒田さん:2005年に、現在所属しているフォルティス渋谷ジムがオープンしたので移籍しました。きっかけは成田会長との出会いですね。会長の人柄と指導方針に魅かれ移籍を決めました。成田会長はジムの空気を大事にしますし、仲間を大事にするのでとても良い環境で練習できています。





Q13:ライト級チャンピオンになった時の想いは?
黒田さん:2008年8月31日にタイトルマッチがありました。対戦相手の細野選手には以前のトーナメントで負けていたので、リベンジの気持ちが強かったですね。この試合内容は、フックが当たってからのラッシュでダウンを取って最後は肘でKO勝ちしました。僕は本来KOを狙う選手ではないのですが、この時が初KOでした。チャンピオンになってから自分の気持ちがどう変化するか楽しみだったのですが、逆に欲が出てきましたね。自分に対する周囲の見方も変わりましたし、もっともっと上を目指す気持ちが沸いて来ました。
黒田アキヒロ
 
Q14:キックボクシングを続ける原動力は?
黒田さん:個人的には、ベルトを獲ってから純粋に「もっと強くなりたい」と思うようになったので、その気持ちが今の原動力になっています。あとは、若手の見本になるようなプロキックボクシングの選手になって、若い選手に夢を与えたいですね。そのためにも、もっと社会へのアピールが必要だと思います。あとは、家族への感謝ですね。試合も見に来てくれますし、感謝の気持ちを忘れた事はありません。
 
Q15:キックボクシングの魅力は?
黒田さん:自分は野球という団体競技に向かなかったので、キックボクシングという個人競技をはじめたのですが、個人競技だからこそ、支えてくださる周りの方の大切さに気付きました。試合でもセコンドについてもらいますし、練習も一人では出来ませんので、周りがあってこその自分と言う意識を持てるように成りました。
 
Q16:野球の経験をどのようにキックボクシングに活かしていますか?
黒田さん:やはり野球をやっていた事で、体力的にプラスの面は大きいですね。当時の走りこみやウエイトトレーニングなどが今に活きています。あとキックボクシングでの体の使い方を野球に置き換えることで、自分にはしっくりきます。例えば、投げる動作を応用してのパンチとか、盗塁時の動作を応用して左のキックを出したり、何か迷った時には野球を見たりして、キックボクシングに応用しています。

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Q17:今の目標は?
黒田さん:まずは、日本で一番強くなって、海外で試合を出来るようになりたいですね。ヨーロッパでムエタイが盛んなので、そこで日本人として世界と闘っていければと思います。海外で闘う日本人のプロ意識やモチベーションはすごいですからね。言葉も文化も違う海外で活躍する為には、自己改革するしかないですし、それを見習っていきたいです。


Q18:今後の夢は?
黒田さん:自分はスポーツや格闘技を通して人として成長できたので、キックボクシングだけにとどまらず、スポーツに恩返ししたいですね。今なら格闘技界からスポーツ界にアプローチできると思います。そして、スポーツのすばらしさを多くの人に伝え、スポーツのステータスを映画や芸能・音楽くらいにもっと上げたいですね。
 
Q19:若者へのメッセージ
黒田さん:自信のあるなしに関わらず、興味があることにどんどんチャレンジしていただきたいですね。それとキックボクシングを是非やっていただきたいなと思います。
 
 
 
黒田さん、インタビューありがとうございました。


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  プロフィール


黒田アキヒロ (くろだ あきひろ)

1978年4月28日生まれ

大学2年次でキックボクシングをはじめ、大学卒業後は、J-NETWORKサバーイ町田ジムに入門。2003年10月にプロデビュー。2004年からは、タイへの武者修行を重ねる。2005年にはフォルティス渋谷ジムへ移籍し、2008年8月のタイトルマッチで、念願のJ-NETWORK ライト級チャンピオンになる。今後は、格闘技界にとどまらす、スポーツ界に恩返しをするため、一人のアスリートとしてさらに上を目指す。フォルティス渋谷ジム所属。神奈川県出身。

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