前田慶次郎


  「K-1トライアウトの一番星」の原点に迫る!

トップアスリートインタビュー
Q1:スポーツ歴を教えていただけますか?
前田選手:幼稚園生の頃に空手をはじめました。きっかけは、気が弱くて二人の姉にいじめられていた自分を見かねた親に空手を勧められたことです。空手は転校する小学校5年生まで続けました。そこの空手道場では、とても厳しく指導されたことを覚えています。当時は、自分で考えてトレーニングしていましたし、おかげさまで大会で優勝したこともあります。地元は大阪でしたが、東京や九州に遠征して空手大会に出場したこともありました。中学生になると、地元大阪から、京都と滋賀に転校しました。中学時代の部活は、陸上の長距離とバスケをやっていました。この時に培ったスタミナ面が、今に活かされていると思います。
 
Q2:K-1選手になろうと思ったきっかけは?
前田選手:高校入学後は、バスケをやっていましたが、高校1年の時に入院した事があり、その時にじっくり将来のことを考えました。そして、「K-1をやろう」と決意しました。昔から「目立ちたい」と言う気持ちがあったので(笑)、K-1選手になってTVに出たいと思うようになりました。それから空手を再開し、滋賀県の自宅から京都まで1時間くらいかけて、正道会館の支部に通いました。高校時代も、正道会館の大会で優勝させていただきました。


Q3:チームドラゴンに入ったきっかけは?
前田選手:高校卒業後の1年間は、仕事をしながら恩師に空手を指導していただきました。お金をためてから、高卒1年後に上京しました。チームドラゴンは以前からずっと名前を知っていて、上京する前にドラゴン道場に下見に来て、代表の前田憲作さんと話した時に直感で、「チームドラゴンに入門しよう」と決めました。
 
Q4:初めてチームドラゴンで練習した時の想いは?
前田選手:K-1に慣れるまで時間がかかるかなと思っていたのですが、なんとか練習にもついていく事ができましたし、早くフィットできたと思います。2006年3月にチームドラゴンに入門したのですが、2ヵ月後の2006年5月にプロデビュー戦がありました。この時は、試合が決まっていた選手が出場できなくなり、自分に出番が回ってきました。試合が決まったのは2週間前だったのですが、気持ちだけ入れて望んだ結果、ローキックでKO勝することができました。
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Q5:
K-1のトライアウトを受けた時の思い出は?
前田選手:2007年2月に行われたこのトライアウトは、ヘビー級の選手だけでも約100名いました。結果的には、このトライアウトを受けて合格したから今の自分があるので、本当に良い経験でした。それから、2007年5月のK-1トライアウト選考合宿に参加し、マイクベルナルドさんに指導していただきました。この合宿では、もちろん技術的なことも学びましたが、やはり気持ちの面で成長できたと思います。2007年7月には、2週間の南アフリカ合宿に参加させていただきました。子供の犯罪が多いこの国で、マイクベルナルドさんは、治安回復のために活躍していました。実際に現地では、窓ガラスに拳銃のあとがいくつもあったりしたので、帰りたくてしょうがなかったです。練習は、朝6時くらいから始まって、筋トレと技術練習との2部構成でした。とても有名なトレーナーに指導していただき勉強になりました。この南アフリカ合宿では、フライト時間が長かったり、日本が夏の時期に現地は冬だったり、いろいろと大変でしたが、今振り返ると行って良かったなと思いますね。
 

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Q6:
K-1 YOUNG JAPAN GPトーナメントで
   優勝した時の思い出は?
前田選手:南アフリカ合宿から帰国して、2週間後
に、「K-1 YOUNG JAPAN GPトーナメント」に
出場しました。この時は時差ボケもありましたが、やるしかないと思っていました。しかし実際に試合では、体が思うように動かなかったです。決勝では、試合で初めてまともにパンチを受けて意識が飛びました。なんとか判定勝ちして、トーナメントを勝ち抜き、自信になりました。会場は、ディファ有明で、満員のお客さんの前で良い試合ができて、周りも認めてくれました。
 
Q7:本格的にK-1のトーナメントに出場するようになってからの試合内容は?
前田選手:本格的なK-1参戦は、2007年9月に、韓国のソウルであった「K-1 WORLD GP」のオープニングファイトが初めてです。この時は、キム・ギョンソック選手を右ローキックでKOしました。2007年12月には、初のチームドラゴン主催の興行が新宿FACEであり、僕はメインイベントで中迫選手と対戦しました。この試合くらいから、連勝を意識し始めて、「絶対に負けられない」と思うようになりました。特にこの試合前は、何が何でも勝ちたいと願っていました。結果的に、右フックでKO勝ちしましたが、試合前にテンションが上がり心拍数を上げすぎてしまい、試合中はスタミナが切れてしまいました。反省点はありましたが、ここで結果を出したことで、それ以降は大きな会場で名のある選手との対戦が多くなりました。
 
 



Q8:武蔵選手と対戦した感想は?
前田選手:2008年6月にあった福岡でのK-1 WORLD GP」では、1回戦で武蔵選手と対戦しました。昔から日本のヘビー級を代表する著名な選手ですので、「自分が勝つことで世間に実力をアピール出来る!」と思いました。試合内容は判定でしたので、自分としてはまだまだ納得できる結果ではありませんでしたが、それでも勝つ事ができたので自信に繋がりました。

 

 

 

前田慶次郎
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Q9:ファイティングスタイルについては?
前田選手:今までは打ち合いに恐怖心があったのと、キックが得意だったこともあり、どうしても距離をとって、キック中心になってしまいました。やはり連勝していたので、負けられないという気持ちが強かったと思います。しかし、2008年6月の「K-1 WORLD GP」の決勝戦で初めて敗戦し、パンチの打ち合いの必要性を感じました。今までは勝たないと認められないと思っていましたが、実際はそうではなくて、打ち合いの名勝負を通してお客さんを熱くしてこそ注目されるファイターになれるんだと気付かされました。K-1を初めてまだ2年半ですが、これからは、また新たな姿をファンの方に見せられると思います。
 
Q10:普段のトレーニング内容は?
前田選手:基本的には、ロードワーク・ミット・サンドバック・スパーリング・ウエイトトレーニングです。ロードワークは、練習前に後輩と走ったり、あとはダッシュ系や800mのインターバル走を行っています。ウエイトトレーニングは、メニューを作っていただき、週2回ジムに通っています。練習で大事にしているのはスパーリングです。大人数でぶつかりながら同時に本気のスパーリングをやってます。試合前のミットは、前田憲作先生に持っていただきますが、普段はチームメイトでお互いに持ち合っています。お互いが教えあって、悪いところは指摘しあうので、良い雰囲気で練習できています。皆それぞれが考えて自主的に練習していて、カウンターの練習やコンビネーションなど実践的なことを行っています。試合前の練習は内容が濃くなり、スタミナ系の練習が多くなります。
 
Q11:食事管理で気を付けていることは?
前田選手:基本的には自炊をしています。外食はせずに、体に良さそうな食材を自分で買って食べます。魚を焼いて食べる事もありますし、野菜炒めやちゃんこ鍋なども作りますよ。僕はもともとたくさん食べない方なので、ラーメンやハンバーガーなども好きではないので食べません。本当はもっと体重を増やしたいのですが、動けなくなってしまってもいけないので、ベスト体重を維持しています。最近はプロテインやサプリメントを取り始めましたが、今後はもっと栄養について勉強したいですね。




Q12:チームドラゴンの仲間への想いは?
前田選手:仲が良くて、お互いにライバル心があって、刺激しあっています。あと、僕はドラゴン道場で子供達にも指導しているので、純粋な子供達からたくさんパワーをもらっています。
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Q13:K-1を続ける原動力は?
前田選手:僕のテーマは「感謝」です。自分は人に恵まれていると思いますし、たくさんの方に応援していただいているので、やはりそういう方々のためにもK-1を続けたいと思います。自分が勝ち続ける事が一番の恩返しだと思っています。ですから、試合で勝った時に、お客さんが沸いてくれた時が最高に嬉しいですね。

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Q14:今の目標は?
前田選手:やはり外国の強豪選手を倒す事ですね。印象に残っているのは、パンチが強かったマイティー・モー選手です。外国人選手は強すぎますので、できれば戦いたくないですよ(笑)。でも、目指す自分自身になるためには、これからもっともっと強い選手とやらなければいけないと思っています。
 
Q15:若者へのメッセージ
前田選手:ひとりひとりの個性を大事にしていただきたいと思います。僕は、勉強ができる人にも社会人として負けないように、格闘技をやっています。人と同じではダメだと思いますし、それぞれ真剣に将来を考えていただきたいと思います。
 
 
 
前田選手、インタビューありがとうございました。


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  プロフィール


前田慶次郎 (まえだ けいじろう)

1986年6月23日生まれ


2006年5月にプロデビューし、12連勝の快進撃がはじまる。2007年2月には、K-1トライアウトに参加。その後の、日本選考合宿・南アフリカ合宿を経て成長。2007年8月には、K-1 YOUNG JAPAN GPで優勝。2008年6月に行われたK-1 WGP2008 in FUKUOKA-JAPAN GPでは、武蔵選手に勝利し、注目される。試合ごとに変わる派手な髪型が特徴。ヘビー級。チームドラゴン所属。大阪府出身。

 

【主な戦績】
K-1 YOUNG JAPAN GP 2007 優勝
K-1 WGP2008 in FUKUOKA- JAPAN GP-準優勝
13戦12勝(5KO)1敗



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