宍戸大樹


「SB日本最後の大物の原点に迫る!」

トップアスリートインタビュー
 

Q1:スポーツ歴を教えていただけますか?
宍戸選手:幼い頃からTVで観ていた、ブルース・リーやジャッキー・チェンに憧れて、小学校1年生の時に少林寺拳法をはじめました。地元の町の体育館で少林寺拳法を教えていると聞いて、親の手を引いて、見学に行ったことがきっかけです。それから20歳まで、少林寺拳法を続けました。その他のスポーツは、中学校3年間は、少林寺拳法に役立つ競技と考えて、体操部に入部しました。体操は、自分の体を客観的に見るという点で、現在に活かされていると思います。高校時代は、格闘技の部活が無かったので、自分達で格闘技同好会を作って活動していました。高校卒業後には、香川県にある少林寺拳法の専門学校に入学しました。
 
Q2:シュートボクシングをはじめたきっかけは?
宍戸選手:高校3年生当時に読んでいた格闘技雑誌の試合リポートで、シュートボクシングの選手を見て、すごい衝撃を受けました。その選手に憧れて、高校を卒業したらシュートボクシングをやると決意しました。少林寺拳法の専門学校時代には、夏休みを利用して、シュートボクシングの試合を見に行ったり、シーザージムに練習見学に行った事もありました。専門学校卒業後、20歳の時に上京し、次の日にはシーザージムに入門しました。入門当時の生活は、実家が料理屋ということもあって、昼間は調理師の専門学校に通いながら、夜にジムで練習していました。




Q3:シュートボクシングをはじめた当初の思い出は?
宍戸選手:自分が、プロ志望だったこともあり、厳しく指導していただきましたね。最初の1週間は、階段が上り下りできないくらい練習しました。充実感はありましたが、体はホントに漫画みたいな状態でしたよ(笑)。
この時は、さすがに気持ちが折れそうになりましたが、シーザージムの皆さんに、ファミリーみたいに暖かく接していただいたので、厳しい練習にも耐える事ができました。

宍戸大樹

(C)シュートボクシング協会


Q4:少林寺拳法での経験の中で、シュートボクシングに活かされた点はありましたか?
宍戸選手:シュートボクシングをはじめるに当たっては、少林寺拳法とは別の競技なので、初心を忘れず、謙虚に教えを請う気持ちでいました。少林寺拳法時代に培った体力的なことや相手との間合い、パンチを打つ・蹴ると言う部分で共通しているところはあったので、シュートボクシングは馴染みやすかったですね。少林寺拳法は、スピード重視で、速い突き蹴りや連続攻撃が特徴だったので、シュートボクシングでも、パンチだけ、蹴りだけに偏らないように意識はしていました。


宍戸大樹
(C)シュートボクシング協会
Q5:最初に出場した大会は?
宍戸選手:1997年4月にシーザージムに入門し、2ヵ月後の6月にはシュートボクシングのアマチュア全国大会に出場し、トーナメントで優勝しました。続く、1997年12月と1998年3月のアマチュア全国大会でも優勝することが出来ました。シュートボクシングでは、アマチュアで優勝した選手しかプロになれない、という規定があったので、プロは本当に狭き門でした。自分がこの3つの大会で勝ったことで、周囲に認められたと思います。

Q6:プロデビュー戦の時の想いは?
宍戸選手:1998年6月にあったプロデビュー戦は、見事にKO勝ちをおさめました。しかし今振り返ると、この当時は練習に身が入らず、追い込みきれていない部分がありました。もしかしたら、それまで全勝だったので、自分が見えなくなっていたのかもしれません。そのまま次の試合をむかえ、結果として初めて敗戦を味わい、試合後には大泣きしてしまいました。この時ばかりは、まさか自分が負けるとは思っていなかったので、落ち込みましたね。「プロとしてやるべきことをやらないと試合には勝てない」と言うことを思い知らされました。それから、負けたくなかったら、練習に取り組む姿勢を変えようと思い、本来の自分の姿を取り戻す事が出来ました。

Q7:ウェルター級王者になった試合時の気持ちは?
宍戸選手:2001年9月にウェルター級王者になりま
した。この時は、2001年4月の試合に勝った事が認
められ、9月にタイトルマッチを組んでいただきました。
自分にとって、ベルトは一つの目標でありましたし、形
に残るものなので、気合が入っていましたね。一方で
は、ものすごく緊張してしまい、試合前は逃げ出したく
てしょうがなかったです。しかし、試合の入場曲が鳴った
ら、不思議と気持ちの整理がついていました。その頃
に、試合時の腹のくくり方が身に付きましたね。結局、
試合からは逃げられないので、開き直ってやるしかな
いと思いました。晴れて王者になり、応援してくれた人
達が喜んでくれたのが、とても印象に残っています。

宍戸大樹

(C)シュートボクシング協会

 

宍戸大樹

(C)シュートボクシング協会

                                 
Q8:数々の名勝負を繰り広げた感想は?
宍戸選手:王者になってからは、だんだんと体の大きい選手と試合をする事が多くなりました。その対策として、試合で自分がよく動くようになりました。練習の時から止まらないで動くように心がけることで、試合でパンチをもらってもダメージを半減できました。おかげ様で、ステップワークが自分の持ち味になりましたし、一発を狙わず、連打を意識するようになりました。あと、サウスポーも出来るようにしたのは、会長からのアドバイスで、今はだんだんとそれが定着して、二刀流でいけるようになりました。僕の特徴を見抜いて、いろいろと指摘してくださる会長には、いつも感謝しています。

Q9:普段のトレーニング内容は?
宍戸選手:ロードワーク、シャドーボクシング、サンドバック、ミット、スパーリング、投げの練習も行います。ロードワークは10キロくらい、毎回違ったコースを走っています。日によってはダッシュ系も取り入れたり、同じにならないように工夫して、変化をつけています。練習で気をつけている事は、蹴り・パンチ・投げ・立った状態での関節技・スパーリングなどを総合的に行う事です。練習は、月曜日から土曜日まで週に6日間で、午後と夜に分けて3時間くらいずつ練習しています。昼間は、走り込みを中心にシャドーボクシングの時間を多くして、夜はスパーリングをガンガンやりますね。
 
Q10:トレーナーについては?
宍戸選手:2008年2月からは、タイ出身のトレーナーに見てもらっています。このトレーナーは、柔軟な考えを持っていて、選手の個性に合わせたミットの持ち方をしてくれます。選手を理解し、それぞれの特徴を活かしてくれますので、とても信頼しています。
 
Q11:食事管理で気を付けていることは?
宍戸選手:ジムで、ちゃんこを人数分作り、皆で食べています。栄養のバランスも考えて鶏肉、豚肉、野菜各種などを和洋混合の味付けで調理します。大勢で食べるので、ファミリーみたいな感じで、連帯感が生まれますね。プロテインやサプリメントなどは、知人に勧められたものを飲んでいます。


Q12:シュートボクシングを続ける原動力は?
宍戸選手:試合に勝って、周りの方が喜んでくれるのが、嬉しいですね。応援してくれる人達のためにも、試合で半端なことはできないし、試合後には、ファンの方に美味しいお酒を飲んでもらいたいですからね。あと、増量が必要だった時の話ですが、自分の為に毎日お弁当を作ってくれた方がいました。このように、自分を支え
てくださる心強いファンがいるからこそ、日ごろから努力を怠らないですし、練習で辛い時でも、笑ってリラックスできていると思います。

宍戸大樹

(C)シュートボクシング協会


Q13:シュートボクシングの魅力は?
宍戸選手:やはり、キック・パンチ・投げ・立った状態での関節技などのコンビネーションですね。これらの技をいかに組み合わせるかが大事ですし、技の選択肢が多い分、頭を使うので、いろいろな可能性を秘めた競技だと思います。シュートボクシングでは、全ての技ができないと、試合ではそこを狙われるので、自然とトータル的に鍛えるようになっていきますね。これからも、投げ技などのシュートボクシングの特徴を活かした練習をやっていきたいですね。


宍戸大樹

(C)シュートボクシング協会

Q14:今の目標は?
宍戸選手:9月12日の試合は、11月24日のS-cupに出場するために、大事な試合です。しっかり結果を出して、シュートボクシングのワールドカップであるS-cupを目指したいと思います。


Q15:若者へのメッセージ
宍戸選手:一つの物事を続けることが大事だと思います。自分でやる気や目標を失わないで、続ける事ができれば、たとえ結果がどうであろうと、必ず何かが残ります。続けてみないとわからないこともあると思いますし、あきらめずに、一つの目標に向かってコツコツ頑張っていただきたいと思います。


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  プロフィール

 

宍戸 大樹 (ししど ひろき)

1977年3月16日生まれ


1997年にシュートボクシングアマチュアデビューし、全国大会優勝。1998年にプロデビューし、そこから快進撃がはじまる。シュートボクシング日本最後の大物と呼ばれ、K-1などでも活躍し、数々の名勝負を繰り広げる。現在シュートボクシング日本ウェルター級王者。シーザージム所属。福島県出身。

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